ペースメーカーは心臓の徐脈性不整脈を監視して治療するよう設計されており、ペースメーカー本体と、心臓の電気信号を感知したり電気刺激を伝えるためのリードと呼ばれる電線で構成されています。ペースメーカー本体とリードを接続することで初めて治療が可能となります。患者様の心臓の鼓動が途切れたり、一定以上の間隔を超えてしまったりすると、それを察知して電気刺激を心臓に送り、心臓が正常なリズムで鼓動することを助ける“サポーター”の役割をします。
ペースメーカーには「体外式」と「植込み型」があり、それぞれ症状にあった方で治療します。
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・体外式
一時的ペースメーカー:緊急手術、短期間(一週間程度の留置。永久ペースメーカーまでのつなぎ)
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・植込み型
永久ペースメーカー:時期手術、長期間(10年以上の電池寿命、1~2時間の手術が必要)
薬剤や急性心筋梗塞、心筋炎など回復の可能性のあるものは、体外式(一時的)ペースメーカーの留置だけで徐脈の改善とともに不要になります。
こんな徐脈(脈拍が遅くなっている状態)による症状はありませんか?
- ●脳虚血症状:めまい・失神
- ●心拍出量低下症状:心不全
以上の症状がある場合、原則として
「ペースメーカー」による治療が必要です。
脈拍が遅くなると、ときに脳への血液循環が減少して一時的に意識を失ったり、めまいやふらつきが起こって生活に支障をきたしたり、体全身への血液循環が不足して疲れやすくなったりします。そのような方はペースメーカーによる治療が必要です。退院後は普通の日常生活が可能ですが、日常生活の中でペースメーカーに影響を及ぼすものもあるので注意が必要です。
担当医の指示を受け家庭、職場、また医療施設などで注意したほうがいいものや絶対に避けて欲しい機器や道具について知識をつけておくことが大切です。
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