2013年4月10日 水曜日
<COPDについて>
今回はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)についてです。
COPDとは慢性気管支炎、肺気腫(はいきしゅ)、びまん性汎細気管支炎など、長期にわたり気道が閉塞状態になる病気の総称で、肺に悪影響を及ぼし、息切れや長く続く咳と痰を特徴とする病気です。
主な原因は喫煙によるものです。また受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)や、近年は大気汚染の問題も深刻化していますが、大気中の有害物質を吸い込んだりし続けることでも発症リスクが高くなります。
COPDはゆっくりと長い年月をかけて進行するため、中高年になってから発症することが大半です。そのため、症状があらわれても加齢によるものと見過ごされることが多く、どんどん悪化してしまいます。そのまま放っておくと息苦しさが増し、呼吸そのものができなくなってしまうことがあります。そして一度壊れてしまった肺は元に戻りません。
症状進行の阻止、症状改善にはまず禁煙することが必要です。禁煙を試みても成功しない方は、一度当院の禁煙外来へお越しください。
また、 自分がCOPDではないかと心当たりがある方は、これ以上進行する前に一度、受診・検査されることをお勧めします。